一般公開用「学光」秋号
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Up学在Pick 通教生生インタビューInterview 都心の短大を卒業後、6年間のスペイン留学をきっかけに、1985年からフリーランスとしてスペイン語通訳案内士をしています。しかし、コロナ禍でスペイン語通訳案内士の休職を余儀なくされ、日本在住の外国人相手の仕事は何かと考えたところ、日本語教員が思い当たりました。2020年9月から420時間コースの日本語教師養成講座で週5日毎日7時間、理論と実技を学び、無事修了しました。しかし、多くの日本語学校では、大学卒業資格である学士を持っていないと留学生を担当できないことが分かり、日本語教員資格が取れる創価大学へ3年次編入学しました。私はとりわけ「人間が大好き!」であり、異文化コミュニケーションや語学に興味がありますので、文学部の日本語メジャーはうってつけでした。 現在、地元の公立小学校で週2回、日本語指導協力員として担当をしております。この学校は日本語教室もあり、地域のセンター校にもなっているのですが、スペイン、米国、オーストラリア、シンガポール、スリランカ、フィリピン、中国、ベトナム、ドイツ、ロシア、ウクライナ、ウズベキスタンと多様な地域からの帰国子女や児童がいます。第二言語習得の難しさや家庭環境による学習言語能力の違いをひしひしと感じています。そんな子供たちが休み時間に日本語教室を訪れ、友達や教師と楽しそうに話したり遊んだりしている姿を見ると、日本語教室はその子たちの心の拠り所になっているのだなと思います。今年度で日本語指導協力員としての活動からは一旦離れますが、子どもたちのためにできる限りのことをしようと思います。 短大時代は充実した学生生活が送れず、心に残る授業もあまりありませんでした。しかし、通教に入って教員の方々がご指導される真摯な姿勢にとても感銘しました。初めて受講したスクーリングでは、生き生きとした教員と学生の姿、また、学生同士で交流を重ねる度に、学ぶ喜びを実感しました。スクーリング前のメディア授業も充実していて、学修報告書やレポート課題の作成など苦労はありましたが、教員や事務室の職員、ICTサポートデスクの方々が、様々な疑問点にいつも丁寧に応えてくださいました。お陰様で昨年は充実した一年を送ることが出来ました。 昨年は慣れないパソコン操作で苦労したので、今年の2月から近所の市民パソコン塾に通い始めました。そうしたところ、通教生特別割引特典ありのパソコン教室の紹介という嬉しいお知らせを受け、早速適用していただきました。それまでは、エクセルもまったく知りませんでしたが、関数やグラフまで作成できるようになりました。パソコン操作は、知ると知らぬでは大違いだとわかり、知らなかったことが出来るようになることは嬉しいことです。 学修を進める上で、一番大事なのは「学修計画」です。履修登録の段階で、メディア授業の受講、学修報告書やレポートの提出、スクーリングの受講、テストの対策等、シラバスを熟読し、初めに年間計画、その後は月毎、週毎の計画をよく練りました。具体的に表にしてみると、いつ何をやるべきかがより明確にわかります。時間は思うほどないのです。 学修は、最初苦手だなと思ったり、教科書を何度読んでもわからないと思っても、諦めずに何回も取り組むことです。日本語教師養成講座で音声学を習った時は、調音点や声道断面図など全く頭に入らず、ちんぷんかんぷんでした。ところが通教で日本語音声学や日本語学概論Ⅱを受講し、とても面白くてたまらないと感じられるようになったのです。興味を持ったことは常に気の済むまで追求し、何より学ぶことの喜び、幸せをかみしめながら、ウキウキ、わくわく学んでいきたいと思っております。文学部人間学科4年次石井 礼子さんStudentInツアー中に宿泊した奥飛騨温泉郷の山のホテルでの集合写真千葉県在住17日本語教員資格取得を目指して日本語指導協力員として…教員・学生・職員の姿に感銘慣れないパソコンにも挑戦一番大事なのは「学修計画」学ぶ喜びを実感#1Pick Up

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