一般公開用「学光」冬号
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odurtindepeninttoitndeeargcn n lo In自立学習入門セレクション13これまで機関誌『学光』で連載してきた自立学習入門講座の中から、特に大事なポイントとなる回を自立学習入門セレクションとして紹介いたします。川の流れと同じように、一番上の階層(上流)から一番下の階層(下流)まで読み進めることは最も効率的な読み方といえます。この読み方によってテキストの全体構造をつかみ、広い視野をもって詳細内容へと徐々に深めていくことができます。上流となるテキスト全体の構造や章単位の構造をつかむためのコツは次のように考えられます。第1に、はしがき、目次、あとがき、学習指導書から大意を把握すること。第2に、テキストを最初から最後まで速読しながら章の題目、節の題目、小見出しを段階的に捉え、重要な理論や大事な内容を知っておくこと。  第3に、速読の際に細かいメモを取らずに頭の中で想像し、解像度にこだわらずに全体像を描き出し、関係図を組み立てること。この段階の目標は、全体像をつかみテキストを俯瞰できることにあり、不明確や曖昧な理解が多少あっても構いません。自立学習入門講座50テキストの読み方と情報整理の方法劉 継生教授通信教育においては1単位を修得するのに約125ページ、10万字のテキストを学習しなければなりません。さらに補助教材、参考文献、関連資料などを加えると学習量が倍増します。このため、効率的なテキストの読み方やスマートな情報整理方法が重要となります。1.テキストの論理構造の階層性テキストとは、論理的に書かれている長い文章のことです。テキスト学習ではその文章を読み解くことが必要になります。読み解くとは文章を構成する論理構造を見つけ出して理解することを指します。論理構造は中心となる主題とその成立を支える根拠から構成されており、テキストの論理構造は、全体構造→章単位の構造→節単位の構造→パラグラフ単位の構造といった全体の俯瞰から詳細内容までの4階層から構成されています。自立学習入門セレクション

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