一般公開用「学光」冬号
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生インタビューPick 学在Up通教生文学部人間学科2年次StudentInInterview15▼奥様と創価大学で撮影東京都在住 小さな頃から、海外の人たちと交流を持ちたい、パイロットになり世界に行きたい、と夢見ていました。しかし現実は、空高く飛ぶ飛行機を眺めているだけでした。 高校卒業後の進路を考えていた時、同級生から運輸省(現 独立行政法人)航空大学校でエアラインパイロットを養成している話を聞き、夢を叶えたい!との思いで猛勉強を開始。その結果、航空大学校の入学を勝ち取ることができました。入学後は専門教育や操縦訓練を受け、プロパイロットの免許を取得。しかし、不況の影響で操縦士としての採用はなく、現在勤める航空会社に総合職として入社。その4年後、社内の職種変更試験の機会を得て、夢だったパイロットになりました。 国際線の機長として、また安全推進センターの部長として、世界を舞台に忙しく飛び回ってきましたが、60歳を目前に、第二の人生を考えるようになりました。 そんな時、妻が創価大学大学院に臨床心理士の資格取得を目指して入学。妻が学び始める姿を目の当たりにし、自分自身も創立者池田先生が設立された創価大学で学びたいと思うようになりました。これまで個人的に平和を築く対話、異文化交流を広げてきましたが、これからは豊富な海外経験を活かし、日本語を必要とする人の手助けができればと思い、2021年4月に通信教育部文学部に入学し、日本語教育を学び始めました。 通信教育での学びは、学術的なアプローチで、世界で起きている諸問題を考察する機会となりました。長年、様々な国の文化に接し、人的交流を通して肌で感じていた自身の考えを裏付けたり、疑問が解けたりと、異文化理解の学びを深められたことは大きな収穫です。特に、創立者の人間主義を根本とした思想の一端を学問的に学ぶ機会を得られたことや、「人間教育論B」で中国の研究者による創立者の思想分析·評価から創価教育を学べたことは、創価大学で学ぶ意義を考える上でとても有益でした。 何より豊かな人間性で、創価教育の実践者たる教授陣から学べたことは幸運だと思います。人間主義に物事の捉え方を会社の同僚、友人·知人に僅かでも論理的に話せるようになり、また様々な事情で教育を満足に受けられなかった親に分かりやすく話をしてあげられたことは最大の喜びとなっています。 通信教育では学修計画が最大のポイントであると思います。学ぶことが楽しく、つい学修を優先しがちですが、現在もボーイング777の機長として、大切な命や財産を預かっているため、日常的に「仕事に無理のない学修計画」を心がけています。計画に無理があると、仕事か学修のどちらかが疎かになり、精神的なストレスの原因にもなるからです。その中で、仕事と学修を両立するために、すき間時間で学べる環境作りを心がけています。年間120日以上を海外で過ごす私は、ホテルに着いたら、まず学修中の教科書を机に並べ、パソコンを立ち上げます。こうすることで、教科書を読んだり、メディア授業を受講したり、レポートを作成する準備が整うわけです。 また、職業柄、日頃の健康管理は欠かせません。毎日行っているウォーキングやジョギングは、知識を整理する時間にしています。ストレスがかかりそうな時は「できるかどうか」より「やるかどうか」を自身に問い、目の前のことで汲々としそうな時は、創立者の通信教育生に対する期待を思い起こし、内発的モチベーションを高めています。 創立者池田先生は、「生涯が学習である。生涯が勉強である。それが、人間らしく生きるということなのだ。教育の本義は、人間自身をつくることにある」と述べられております。現実は、教科書を読み理解をすること、考察し表現をすることなど容易なことではないと思います。しかし、人間が本来持っている力を信じながら、学びを深め平和の思想を拡大できる力をつけ、平和な世界を築けるひとりに成長してまいります。松本 和彦さん小さな頃からの夢定年後の第二の人生を考えて創大通教で学ぶ喜びを感じてパイロット無理のない学修計画を!平和な世界を築きゆく一人に!#1Pick Up

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