一般公開用「学光」冬号
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▼ご家族と創価大学で撮影科目等履修生和歌山県在住terviewsLIGHT OF LEARNINGvol.316通教の学友と和歌山県光友会行事 小学校6年生の時、創立者池田先生に「学校の先生になります」と誓いを立てました。しかし、中学3年生の頃、父の仕事の失敗や病気が重なり、我が家は経済苦に陥ったのです。中学卒業後は、母を助けるために働こうと決めていましたが、「借金してでも高校だけは卒業してほしい」との母の思いを受け、その言葉通り、高校卒業後は金融機関へ就職しました。当時、教師になるために夜間大学への入学も考えましたが、仕事と両立しながら勉強するのは不可能と考え、断念せざるをえませんでした。その後、縁あって和歌山県和歌山市で市議会議員となり、2023年で12年目を迎えます。当初は、自分に担っていけるのかどうかと不安もありましたが、私たちのような主婦の声を政治に届けていきたい、との思いでお受けする決意をしました。大変なこともありますが、市民からの相談内容が解決され、喜んでいただけたとき、頑張ってきてよかったと心から思います。そして、苦労して積み上げた実績一つひとつが、市民の方のお役に立ったと感じるとき、大きなやりがいを感じます。その喜びを胸に、これからも市民の方の身近な問題に寄り添い、課題の改善に取り組むことで、住みやすい活気あふれる和歌山市を築いていきたいと思っています。 高校を卒業してから、私にはずっと心残りがありました。それは、小学校の時に立てた「学校の先生になります」との創立者池田先生への誓いが果たせていなかったことです。そこで、年齢的に学校の先生になるのは難しくても、創立者池田先生が創られた大学で教育学を学ぼうと決意し、2016年4月に教育学部に入学ました。 初めての夏期スクーリングでは、創価大学の教室に座って講義を受けていることが夢のように感じられ、感動と感謝の思いで涙が溢れました。学修する上では、テキストを何度も読み返すことを心掛け、テキストの中で紹介されている著書をできるだけ一書は読むように努力しました。途中、学修が思うように進まず、不安が心をよぎる苦しい時もありましたが、「私は創立者と誓ったのだから」と心を奮い立たせ、目標の5年で卒業を勝ち取れたことが最高の喜びでした。 現在は、社会教育士の資格を取得するため、科目等履修生として在籍していますが、無事に必要単位を取り終え、2  023年の3月に取得できる見込みです。今後も自分自身にとって必要な学習を選択し、仕事と両立をしながら無理のない範囲で学び深めていきたいと考えています。 また、私は現在、和歌山県の光友会代表を務めており、グループラインやオンライン懇談会を通じて、皆で励まし合いながら楽しく活動しています。これからも魅力ある懇談会の開催と、和歌山の通教生をさらに増やしていけるよう、入学推進にも尽力していきたいと思っています。 現在は地域活動にも積極的に参加しています。「社会教育士」を目指して勉強を始めた2022年4月、偶然にも地域の連合自治会長の方から「公民館館長」を受けてくれないかとのお話があり、5月より館長に就任いたしました。私が地域活動に飛び込んでいったのは、議員としての活動の中で行政の力だけでは解決できない問題があることに気づかされたからです。防災対策にしても、ひきこもり問題、貧困問題にしても地域活動が大事であることを身をもって感じたからこそ、こういった問題の解決策を探るべく、公民館館長のお話をお受けしました。  これらの活動を通して、すべてにおいて物事は一気に進まないことを痛感しています。一歩ずつになりますが、あらゆる支援に結びつき、地域の活性化に貢献できるよう、そしてそれが和歌山市全体の活性化に繋がるよう、我が地域でモデルをつくることが私の目標です。  現在、通教での勉強と公民館館長としての職務が同時進行しておりますが、大変ありがたくも充実した地域活動となっています。生涯、師匠が創立された創価大学で学び続けることを目標にしながら、これからも大学で学んだことを生かし、地域の公民館活動を充実させていきたいです。西風 章世さん庶民の声を政治に届けるために創立者との誓いを胸に通教で生涯学習を!公民館館長として活躍公民館館長#2通教生

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