一般公開用「学光」冬号
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2022年度より開講「人間教育論B」が好評!特集LIGHT OF LEARNINGvol.36 2001年中国で最初の創立者池田大作先生の思想を研究する機関が、北京大学に設立されました。その後、同様の研究機関が中国各地に設立され、現在(2022年)では45機関を、また池田思想国際シンポジウムも第11回(2021年本学にて開催)をそれぞれ数えます。そのような中、本年2022年4月より中国の池田思想研究者が講義を担当する「人間教育論B」がスタートしました。 本年は日中国交正常化50周年の佳節でもあり、「人間教育論B」の開講はこの佳節に“「錦上添花(花を添える)」の感”さえします。これは偶然の一致ではないと思っています。その背景には創立者の日中国交正常化への貢献を高く評価された中国の研究者が、創立者の思想研究を通して日中友好を促進してこられたことがあるように思えます。 講義の内容はそれぞれの研究者の専門の立場から探究されたもので、極めて多岐にわたり大変に興味深いものになっています。例えば「池田大作夫妻との幸運な出会い」、「平和主義『民衆外交』思想と日中友好」、「『周池(周恩来・池田大作)の友情』と『周池の精神』」、「世界市民教育思想」、「人間主義・人間革命論」、「国家指導者の役割」、「児童文学における倫理価値」、「『平和』『対話』と二十一世紀の『女性』」、「池田幸福思想」、「池田大作研究と青年の育成」等。これらを創立者の思想の核心をなす「4つの主義」即ち平和、文化、教育、人間主義の観点から再度思索すると、何か新しい発見があるものと確信しています。また研究者によって分析の手法が異なるので、研究の方法論を身に付けるよき機会となると思います。今年度の「人間教育論B」の受講者から以下のような声が届いていますので少し紹介します。◆ 周恩来総理と池田先生の友誼の歴史や中国の研究機関で注目されている池田先生の思想について、中国の先生方の講義を受講できて、とても良かったです。  世界平和の実現のために、池田先生の思想を実践することを真剣に訴える各先生のお姿に心を揺り動かされました。いつか中国を訪れて、「周池」の友情のように中国の皆さまと深い友情を結ぶ私の夢への思いがさらに強くなりました。(文学部20代女性)◆ 中国の知識人がこれほどまで池田思想を探究,研究し,また未来へ繋げているとは知りませんでした。数々の中国の大学が創立者へ名誉教授称号を贈られている背景がよくわかりました。そして,文化,宗教,政治の違いを超えた人間主義の中に行き詰まりを打開する希望があると確信しました。どの講義もとても素晴らしく、もっとたくさんの人に受講してもらいたいと思います。(教育学部50代女性)◆ 創立者池田先生の平和主義・文化主義・教育主義・人間主義の実践を様々な視点から学ぶことができました。また、中国との文化・教育を通しての交流は、信頼という相互関係が有るがゆえのものです。素晴らしい学びでした。(文学部60代女性) 毎回の研究者が展開する創立者の思想研究の成果は、受講生の皆さんに新しい視点を提供し、今後の探究に大いに資するものと確信しています。創立者の思想と行動の軌跡を中国の研究者の新たな視点から学ぶ文学部教授 高橋 強

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