一般公開用 2023「学光」秋号
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たします。LIGHT OF LEARNING vol.5 4何よりもまず、いくつもの苦難を勝ち越え、職場や家庭で、さらに地域でお忙しくされながらも、たゆみなく勉学の歩みを進めてこられた通教生の皆さんに最大の敬意を表したいと思います。さて、2023年度の夏期スクーリングは、全面的に対面で実施することになりました。新型コロナウィルス感染拡大のため4年ぶりのことになります。燦々たる夏空のもと、創価大学の広々としたキャンパスで、H本中、泄界各地から集う同学の友と充実した学び合い、触れ合いの思い出を刻んでいただきたいと思います。オンライン授業は、通学のための時間、交通費などのコストを節約できるといったメリットがあります。これについては、春期・秋期、そしてオンデマンドのスクーリングで行われます。夏期スクーリングだけは対面で実施し、入学以米、対面授業の経験が全くない方にそのメリットを実感していただきたいと念願しています。対面授業には、オンライン授業にはない臨場感があります。ある時は真剣な知的触発があり、またある時には和気に満ちた雰囲気を直接体験し共打できます。今年度、魅力的なカリキュラムの1つとして、「経営学入門B」(共通科目/社会分野科目)が新たに開講されます(夏期スクーリングのみ)。同科目は、一流企業のトップ経営者の講演から各企業の理念や経営論を学ぶ科Hです。これまで「トップが語る現代経営」の科目名で通学課程において長年にわたり人気を博してきました。この授業を収録した動画を活用して、多くの社会人が在籍する通信教育部でも開講する運びとなりました。なお、これは昨年度から開講された科目ですが、「FP入門I• II」(法学部専門科目)の受講者の中から、すでにファイナンシャルプランナー3級の合格者が17名出ています。今年度も更なる成果が期待されます。さて昨今、生涯学習・成人教育をめぐって「リスキリング」がクローズアップされています。この点について、岩崎久美子氏(放送大学教授、生涯学習論・成人教育論)は、生涯にわたる学びについて、直接的・即効的に雇用やその生産性にかかわるものばかりではなく、「成人の学習の裾野には、人生の滋味づけなど人間としての導厳を保つという役割もあるべきです」と述べています(「雇用のため、収紋(しゅうれん)する学び」、朝B新聞、2023年5月2日付朝刊)。2022年度卒業生のアンケート調査の結果は、この見解と相通ずるものでした。通教で学ぶことでライフステージに「大いに・まあまあ変化があった」との回答は約80%で、その変化は生活面とともに仕事面でも起きていること、そして勉学を通じて「意識・考え方が変わった」「新たな挑戦につながった」との回答が半数以上の方という結果でした。このように、何のためかを追究しゅく豊かな学びの体験を通じて学ぶ意味や学ぶ喜びを感得し、人生に前向きに向き合うことができるようになることがわかります。昨年の夏期スクーリング開講式に際して、創立者・池田大作先生は、われら通教生に大いなる期待と励ましを寄せてくださいました。メッセージには次のようにあります。「この夏期スクーリングが、皆さんの人生とともに、人類の未来を潤す価値創造の希望の源泉となりゆくことを、私は確信してやみません。どうか、聡明に休憩を取りながら充実した探究のB々であってください。」暑さ厳しき折、参加される皆さんにおかれましては体調管理にくれぐれもご留意ください。お一人お一人の人生においてかけがえのない貴重な学びの機会になりますようにお祈りい「何のため」を追求し、学ぶ意味、喜びを感得しようグ開講式挨拶

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