創価大学に通信教育部が開設されたのは1976年、開学6年目のことでした。開設に際して創立者池田先生は、「通信教育部の設置は、創価大学設立の構想を練りはじめて以来の、私の念願でありました」と述べられ、仕事をもちながら学問の道を志す「労学一体」の通教生の姿を「創価教育の原点ともいうべき学問への姿勢」と称賛してくださいました。この精神は、今も変わらず通教の伝統として受け継がれています。 市民生活のみならず大学教育にも大きな影響を及ぼしたコロナ禍において、オンライン及びオンデマンドによる遠隔授業のもつ可能性が、広く認識されました。また、18歳人口の減少を背景に、社会人の学び直しである「リカレント教育」や、新たな学びによってキャリアアップを図る「リスキリング教育」が注目されてきています。日本全体そして海外に在住の、10代から90代までの幅広い年齢層の方々が学ぶ創価大学通信教育部は、まさにそうした新しい時代の教育を先取りしていると言えます。 一方、通信教育でありながら学生同士のつながりがあることも、創大通教の大きな特徴です。2023年には、対面での夏期スクーリングが4年ぶりに復活し、海外からの参加者を含む1,600名の通教生が創価大学に集い、互いに励まし合いながら学びの汗を流しました。また夏期スクーリングで、教授たちと実際に触れ合うことのできるオフィス・アワーも、思い出に残る楽しいひと時となりました。このように、先進的な教育環境を整えつつ、しかも人間教育も同時に体験できるのが創大の通教です。 間もなく 2026年に、創価大学通信教育部は開設50周年を迎えます。ぜひ創大通教で深い学びを経験し、人生の新たな扉を開いてください。皆様のご入学を心からお待ちしております。 人生100年時代、人生はマルチステージ化しており、最終学歴以上に、年齢を問わず今何を学んでいるのかという最新学習歴が重要視されています。そこで注目されるのが通信教育です。私たち創価大学通信教育部では、これまでに22,000名を超える卒業生を世に送り出し、創立者・池田大作先生が示された「学は光」との永遠の指針を共有するネットワークは世界に広がっています。 本学ではいち早く2014年度から、通教生の皆さんが“いつでも”“どこでも”学ぶことができるようにICT化を推進し、現在では、自宅にいなからオンラインで授業も試験も受けられる環境が整っています。この取り組みは、2021年度の「第18回日本e-Learning大賞」で「オンライン授業支援特別部門賞」を受賞する等、高く評価されています。 また、教員採用試験の合格者数は、累計3,800名を超えており、教員を目指す学生への手厚い支援は大きなアピールポイントです。主要な方面には校長経験者を教職指導講師として配置し、地元で必要な指導を受けられます。また教員になってからも相談に対応するなどきめ細かな取り組みを行っています。 さて、2024年度から「トップに学ぶ現代経営」が開講されます。これは、通学課程でも人気を博している「トップが語る現代経営」の収録動画を活用して行われるもので、有名企業の経営者の理念等を学ぶことができます。また、「自立学習入門」を発展的に引き継ぐ「学術文章作法」とともに、通教での学びを円滑にスタートできるように、その意義やスキルを学べる「初年次セミナー」も始まります。 通信教育部開設50周年を迎える2026年を目指して、人間教育の伝統を輝かせ、一層充実した学びの機会を提供していく所存です。多くの方が通信教育部で学びへの挑戦を開始されることを心から待ち望んでおります。29President&Director of Distance Learning Division国内、海外問わず幅広い年齢層の方々と繋がりながら学べるそれが創大の通教です鈴木 将史学長誰でも学べる通信教育からいつでもどこでもしっかりと学べる通信教育へ通信教育部長吉川 成司message
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