Pick Up 通教生15自宅での勉強も心の学友と共に教育学部教育学科 4年次十川 亜希子 さん定時制高校から、短大夜間部に進学。他業種を経験し、キャビンアテンダントとなりました。4年制大学の卒業資格を取得したいと考え、一度、他大学の通信教育にトライするも1年で挫折。再挑戦のきっかけとなったのはコロナ禍でした。社内資格取得のため英語のスコアをクリアするのは「今しかない」と、TOEICの勉強に挑戦。毎日学習する習慣をつけ、目標スコアに達したことで自信がつき、再チャレンジを後押ししてくれました。まずは科目等履修生として創大通教を1年受講。創立の精神を学び、「私が学ぶべき場所はここ創大通教だ」と確信し、2023年度、教育学部に3年次編入学しました。仕事柄、様々な方と接する機会が多いことから、心理学に興味がありましたが、せっかく学ぶなら、何か将来に役立つ資格のようなものが取得できればと考え、「社会教育士」の称号取得を目指すことにしました。子どもの小学校でPTA役員を長く経験したことから、地域・学校・行政、さらには地元の企業などがいい形で連携すれば、地域社会の発展が大いに期待できると感じており、また、定年退職後も見すえ、地域に貢献できる自分でありたいと考えたからです。昨年、初参加した夏期スクーリング。授業の雰囲気や周りの受講生の息遣いを間近に触れ、オンラインの授業とは違った、大学で学ぶ醍醐味を大いに感じられるものでした。特に、社会教育科目の授業では、様々な世代や立場の学友の、地域での活躍の様子や地域への思い、具体的な活動について知る機会に恵まれ「自分にはまだまだ学びや覚悟が足りない」ことを実感しつつ、同時に、社会教育士の可能性や重要性を再認識することができました。入学2年目となる今年度には「社会教育実習」が予定されており、自分の力や可能性を知る機会として楽しみにしています。創立者は「『社会のための教育』ではなく、『教育のための社会』を目指さなければならない」と仰っています。通教で学んだ気づきや自身の成長を地域や職場で活かし、社会教育や生涯教育の推進に貢献していきたいと思います。「2年で卒業」を目標に努力しているところですが、「思うように学修が進んでいない」と感じることもしばしばあります。特に、テキスト学修科目に苦戦しています。仕事の業務報告では、どちらかと言えば“事実を簡潔に書くこと”が求められ、それに慣れてしまっていることもあって、長い文章を書くことが苦手です。同じ科目のレポートで、2回続けて思うような評価を得られなかった時など、心が折れそうになることもありました。仕事や家庭のことに追われ、教科書やパソコンを開けない日も多く、自分に負けてしまうこともあります。そのような中でも、宿泊を伴う仕事のため、一人になれる時間を活用しています。宿泊時の荷物を増やさないようにするために、パソコンは持っていかず、スマートフォンを使って学光ポータルにログインし、オンデマンドの授業やガイダンス、資料などにアクセスしています。また、“自分を追い込んでやる気を出す”ために、通教で学んでいることを職場の上司や同僚など、周囲の人たちに積極的に話すようにしています。一緒に仕事をする仲間たちの中でも、“学び直し”に挑戦する人は増えており、応援してもらったり、励まし合ったりすることが力になっています。さらに、スクーリングで先生方や学友と面識ができたことは、何よりも得難い経験でした。行きづまりそうな時に、ふと皆さんのことを思い出しては、「自分はひとりじゃないんだ、頑張ろう」と思うこともしばしばです。自分の意見や芯をしっかり持ちながらも、他者を尊重し周囲と調和していく学友たちや、学修の進■を気にかけて声をかけてくださり、私の知らないところで実習先にあいさつをしてくださった先生の姿に、「やはり創大は『人間教育の最高学府』なんだな」と実感します。お世話になっている先生方や学友たち、応援してくれている会社の上司や同僚たちへの感謝を原動力に、卒業を目指して、あきらめず、粘り強く頑張っていきます。在校生イ 地域に貢献できる社会教育士に「教育のための社会」の担い手に“人”が学びを支えてくれる東京都在住Student Pick Up
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