学光Vol.8 秋号(一般公開用)
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学長・通信教育部長 開講式挨拶11さ  ちたからたびだちさ ち2024年度の創価大学夏期スクーリング開講式の開催、誠におめでとうございます。通信教育部が1976年に開設されてから49年目を迎え、いよいよ開設50周年の佳節が近づいてまいりました。2026年度には50周年を盛大にお祝いしたいと思います。通信教育の最大の魅力は、何といっても対面でのスクーリングです。今年のスクーリングには1,694名(延べ3,993名)の方々が参加されます。海外からも18カ国・地域の44名の方々が参加されるとうかがっております。十分に休息・睡眠をとり健康に留意して、充実したスクーリング期間を過ごしていただくようお願いいたします。さて、創立者池田大作先生は残念ながら昨年11月にご逝去されましたが、創価大学の創立者は永遠に池田先生です。皆さんには、この機会にぜひ創価大学のキャンパスで、創立者の心を深く感じていただきたいと思います。創価大学のキャンパスには池田先生の思いがたくさん詰まっていますが、特に3つだけ選んでご紹介しますので、スクーリング期間中にぜひ足を運んでください。まず1つ目は、創価大学開学の1971年4月2日に創立者から新入生に贈られた、文系A棟前の2つのブロンズ像です。向かって右側の「天使と鍛冶職人」には「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」という創立者の指針が刻まれています。また左側の「天使と印刷工」には「英知を磨くは何のため 君よそれを忘るるな」と刻まれています。創大生は50年以上にわたり、皆この言葉を胸に刻み付けてきました。皆さんもブロンズ像の前に立ち、自らの学びへの挑戦を振り返りつつ、この言葉の意味を考えてみてください。2つ目は、1971年2月11日、創価大学竣工式の折に池田先生によって植えられた、中央教育棟前の枝垂れ桜「創大桜」です。3月にはキャンパスで一番早くこの桜が満開となり、卒業生たちを見送ります。周辺は「出発の庭」と呼ばれ、創立者の筆による3項目の「建学の精神」の石碑も立っています。ぜひ創大桜の下に立って、池田先生が植樹されているさまを思い浮かべてみてください。3つ目は本部棟5階の展示です。左側には、池田先生と世界の超一流の識者との交流や、先生が受章された名誉称号が、数多くの記念の品とともに展示されています。また右側は「創立50周年記念展 創価大学の歴史」で、池田先生と共に歩んだ創価大学の50年を、たくさんの写真や印刷物などとともに知ることができます。創立者の数々の映像も上映されており、池田先生にお会いすることができます。ぜひ本部棟へ足を運んでください。これら以外にも、7人いる世界の偉人の像を制覇して、そこに書かれた言葉を味わってみるのもいいでしょう。また、文学の池のほとりに立つ「周桜」、坂を下った平安の庭にある「周夫婦桜」、そして創大1期生による「草創の誓」、さらに通教10周年を記念して建てられた「光友の誓」などを訪れることもできます。ぜひ「創立者とのつながり」を感じつつ、対面スクーリングの効果を大いに体験していただきたいと思います。創立者池田先生は、昨年10月の創大祭に寄せられたメッセージで、「希望とは試されるものです。困難を越えてこそ強くなる。学び磨いてこそ深くなる。貫き戦ってこそ大きくなる」と述べられ、「何ものにも屈しない『希望の巌窟王』となって、(中略)『幸福の大輪』を咲かせ、『平和の大連帯』を広げていってください」と創大生たちを激励してくださいました。まさに本日、集い合った通教生の皆さんこそ、日々の生活の中で絞り出すように時間をつくって学習を続けておられるという点で、「希望が試されている」「巌窟王」です。今回のスクーリングで思う存分学習に打ち込み、「学ぶ喜び」を手に入れ、「幸福の大輪」を見事に咲かせていただきたいと願っています。皆さんが夏期スクーリングで学びに学び、大いなる勝利の未来を切り開いていかれることを念願しています。学長鈴木 将史「希望の巌窟王」として幸福の大輪を咲かせよう夏期スクーリング開講式 挨拶

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