Pick Up 通教生15学友と励まし合いながら学ぶ(3列目左から2番目が渡邉さん)家族の病気、経済苦、学校でのいじめなど苦難の連続だった幼少期。高校生になり、「安定した職業に就くために必ず大学に進みたい。けれど、金銭的に厳しいな」と悩み、進学をあきらめかけていた時、「自分でお金を稼ぎながら大学に行く方法がある」と、通信教育、そして創大通教のことを知人から教えていただきました。いじめや様々なことで苦しんだ時、『青春対話』などにつづられた珠玉の言葉で勇気を与えてくださった創立者のもとで学ぶことができる嬉しさに、喜び勇んで入学を決めました。ところが、大学生活がスタートしたのは、新型コロナウィルス感染症の流行が社会に多大な影響を及ぼし始めたまさにその時でした。学費を捻出するために、工場で働きながら懸命に学びましたが、苦楽を共にする友人が側にいないという孤独を感じ、それに耐えることが試練でした。転機が訪れたのは3年生になるころ。コロナ禍の影響で物流が滞ったことで、工場のアルバイトに入りにくくなり、新しく始めたバイト先で、創大通教の仲間と出会うことができたのです。カフェなどで待ち合わせをして共に勉強したり、ちょっとした息抜きの時間を共有できたりする喜びは大きく、学修に一層身が入りました。 “若いころの苦労は買ってでもせよ”との創立者の指針を胸に、アルバイトをいくつも掛け持ちしながらの勉強だからこそ一歩も引くまいと挑戦。3年次にはGPAの最高評価4.0を達成できました。スクーリング受講前の学習にもしっかり取り組んだことはもちろんですが、特にレポートでは、基本に忠実に序論・本論・結論を構成すること、自分の意見に偏らず、学んだことを幅広く反映できるよう心がけました。安定した職業に就くことが目標だった自分にとって大切な就職活動。就活をしている友人が通教の中におらず、他大学に通っている友人やバイト先の先輩に協力をしてもらったほか、誰もいない夜中の公園で面接の練習をしたり、志望先の過去のエントリーシート合格者の傾向を分析するなど、出来ることを、毎日毎日、積み重ねました。また、通信教育課程では就職やキャリア相談はできないと思っていましたが、通教のキャリア相談の窓口があることを知り、親身になって相談に乗っていただいたことは大きく、もっと早く相談すればよかった、と思いました。こうして積み重ねた努力が実り、結果的には3社から内定をいただき、特に1社からは「本社で働かないか」と、高い評価をしていただきました。自身の卒業が近づく中、2024年4月に、弟が通教に入学してきました。私と同じように、たくさんの課題を抱えながら、資格試験にも意欲を持ち、必死に勉強に取り組む姿に刺激を受けています。「兄の背中を見て、創立者の偉大さ、創大通教の素晴らしさを知ることができた」と周囲に語ってくれているのが、本当にありがたく、誇らしいです。勉学だけではなく、行事の役員や光友会の活動等も通じ、元々自分の長所と思っていた忍耐力や継続力にさらに磨きをかけることができた大学生活。最高の友人と出会えたことも、何よりの宝です。コロナ禍を乗り越え、4年生の夏期スクーリングでやっとめぐり会うことが出来た、全国各地の友人達。いつも、SNSのチャットグループで連絡を取り合いながら、週末にはグループ通話をして、近況を語りあい、互いに励ましあっています。創大祭など、大きなイベントの際には必ず集まる約束をし、絆を深め合うのが本当に楽しいです。支え合い、高め合うことが出来る創価同窓の友と、それぞれの人生の勝利に向かって、歩んでまいります。埼玉県在住苦難を越えて“最高評価”“努力の日々”で勝ち取った就職宝の学友たちと共に未来へ
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