自立学習入門講座9字数制限がある場合には、それを守ってください。字数制限が守られていないレポートは、内容の如何にかかわらず再提出です。また最低字数制限ギリギリのレポートは内容が乏しく、いい評価は得られません。パラグラフという言葉を使いましたが、パラグラフとは内容的なまとまりのある文章の集まりのことです。ひとつのパラグラフには、ひとつのテーマを入れます。ひとつのテーマを入れるということは、つまりは、ただ漫然と書くのではないということです。自分が今、何について書いているのかを常に意識しながら書くことです。論理構成の基本論理的なレポートは、「序論」「本論」「結論」の3つのパートから構成されています。序論では、レポート課題について現状の説明、それまでの経緯、問題提起などをします。1つのパラグラフで100から200字程度を目安に書きます。本論では序論に対する疑問・反論・証拠(実験や統計によるデータ、写真、発見した物、アンケート結果)などを挙げます。5~8パラグラフで1200~1600字程度を目安にします。結論では自分の考えが正しいという主張をします。1パラグラフで200~300字程度で書きます。全体で2000字となります。「ここでは問題提起をしている」とか「ここでは証拠やデータを挙げている」などです。内容的には素晴らしいレポートでも、それを表現する文章が稚拙だと、その素晴らしさが伝わりません。まずは「文章の幹を明らかにすること」です。具体的には5W1Hと言われます。つまり「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「なぜ」「どのように」などの情報を必要に応じて明確にすることです。次に「ねじれ文」にならないように注意することです。これは主語と述語をきちんと対応させることです。「何がどうだ」とか「誰がどうした」などが不明確だと読み手は戸惑ってしまいます。コツは主語と述語をできるだけ近づけることです。
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