大学HPアップ用-学光11号(一般公開)
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学光ポータルTOPページの「学修支援だより」から2022年4月以降の「自立学習入門講座」が閲覧できます。それ以前の過去の内容は、同じく学光ポータルTOPページの「デジタル副教材」から閲覧できます。10たとえば「きれいな花」と言えば、「花」という名詞を「きれいな」という形容詞が飾っています。また「きれいに咲く」と言えば、「咲く」という動詞を「きれいに」という言葉で飾っています。文を書くときには、どの言葉が何を修飾しているのか、その対応関係を常に意識してください。副詞の場合には、修飾する動詞の直前に書くと分かりやすくなります。文学的なテクニックとしてはいろいろな技法がありますが、学術的な文章では必要ありません。次に「指示語はできるだけ避ける」ということです。代表的な指示語には「これ」「それ」「あれ」などの指示代名詞があります。あまりに頻繁に使うと、指示代名詞が実際に何を指しているのかが不明確になります。接続詞に関しては、同じ接続詞を続けて使うと幼いイメージを与えてしまいます。同じ意味でも違う接続詞を使うようにしてください。順接なら「さらに」「次に」「また」など、逆説なら「だが」「ところが」など、まとめなら「すなわち」「したがって」などを使うようにしてください。語調には「である調」と「です・ます調」があります。レポートは「である調」で書くのが一般的です。だからといってすべての文末を「である」にすると、くどい感じがします。新聞記事は「である調」で書かれていますので参照してください。文章作法の基本まずは修飾語についてです。修飾語とは形容詞や副詞のことです。文字通り、名詞や動詞を飾り立てる言葉です。参考文献リストの書き方著者名別の五十音順、あるいはアルファベット順に統一します。書名・雑誌名は、二重のカギカッコ(『 』)で、論文名・記事名はカギカッコ(「 」)で囲みます。書籍の場合、雑誌の場合、あるいはインターネット上の文書の場合で参考文献の書き方も異なります。大事なのは読み手に誤った情報を与えないような記述を心がけることです。テキスト『自立学習入門』を参照してください。レポートを書く場合にも、他人のアイデアを借りる場合や主張の根拠とする場合には、その元となる資料を明示しなければなりません。それをしないと、最悪の場合には「剽ひょうせつ窃」になってしまいます。他人の著作物から得たアイデアを、あたかも自分独自のアイデアであるかのように書くことは重大なマナー違反です。引用は、引用された本の著者の考えなどを明示するためにします。原本の雰囲気をそのまま伝えたいときにも役立ちます。引用には直接引用と間接引用があります。直接引用とは、他人の文章を正確にそのまま自分の文章に引用することです。引用する文章が「です・ます調」であっても、旧字が使われていても、誤字や脱字があっても、そのまま引用します。引用した部分には、最初と最後にカギカッコをつけて、どこからどこまでが引用なのかを明確にします。文章作法といっても、難しいことではありません。知っているか、いないかです。上手い文章を書くことは短期間ではできませんが、文章作法はその日からでも実践できます。慣れるのが大事です。慣れるためにも、ぜひ継続してください。CHECK!

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