大学HPアップ用-学光11号(一般公開)
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Tukyo Storyに身が入るようになりました。仕事や地域での活動に走り回るなか、時間をつくることは至難の業でしたが、学ぶ喜びに目覚めた私には、「趣味は単位を集めること」というような感覚も芽生え(笑)、創立者との出会いを思い返しては「とにかく期日を守る!」と集中しました。レポート締切最終日。住んでいた静岡県富士宮市から創大へ車を走らせ、あの懐かしい「学光ポスト」の前にたどり着いて、祈るような思いでレポートを投函したこともありました。艱かん難なんに勝る教育なし力のない私が通教にかじりついたお陰で、4年間で卒業し、教員採用試験にも合格。感謝の思いを常に持ち、教員としての多忙な日々を走り抜きました。16年間、静岡県内の各地で勤務するうちに、勤務校の管理職が「君はよく頑張るね」と評価してくださり、勧められるまま、他大学の通信教育課程で中学校教諭(英語)と特別支援学校教諭の免許を取得。中学校に14年、特別支援学校にも3年勤務しました。そんな姿を見ていた先輩管理職の勧めで、校長試験を受験することに。通信教育で学位や免許を取得してきた私が校長試験を突破すれば、「後に続く同志の道を少しでも開けるのでは」との思いで挑戦し、2024年に小学校長に昇任しました。静岡の通教出身者で初の校長として、身の引き締まる思いで学校経営にあたっています。子どもたちにはいつも「元気ですか!」と声をかけ、子どもたちも「校長先生、元気ですか!」と、笑顔で応えてくれます。創大通教は“夢がかなう場所”です。通教がなければ、創立者との出会いがなければ、今の私はありません。レポートも、スクーリングも大変ですが、日々、夢への階段を上っているのです。後輩の皆さんも、積極的に友だちをつくって励まし合い、あきらめずに夢を目指してください。子どもたちにもいつも「逃げるのか、立ち向かうのか。それが大事だよ」と語っていますが、「艱かん難なんに勝る教育なし」です。創立者に教えていただいた「一人を大切に」「子供の幸福が第一」「最大の教育環境は教師自身」との哲学を胸に、価値創造の人生を歩んでまいります。児童を見送る中野さんスクールガード(登下校見守り)の方と17Graduate “夢”を思い出し、通教へ苦手な勉強はほぼしなかった小・中・高校生活。商業高校卒業後、運送会社に勤めました。「この仕事を続けていいのか」と悩んでいた時、働きながら創大通教を卒業し小学校教員となった先輩に出会い「この先輩のようになりたい」と強く思いました。また、子どもの頃に病弱で、当時の表現で言えば“悪ガキ”でもあった私を見守ってくれた教師に憧れ「先生になりたい」と思った夢を思い出しました。日々の生活に流され「夢は叶わない」と決めつけていた自分に気づき、「教師を目指そう」と1989年に通教教育学部に入学しました。とにかく期日を守る!どっさり届いた教科書、山のようなレポート課題に「無理だ」と心が折れかけた超低空飛行の1年目。2年目になって、学ぶきっかけを与えてくれたのはスクーリングで出会った仲間でした。「とにかく教科書を開いてみたら?」。アドバイス通り教科書を開くと、内容に興味がわき、初めて出した「体育」のレポートに、高い評価が。「勉強って、楽しいんだ!」と生まれて初めて思いました。この1990年の秋期スクーリングでは、文学の池付近で、創立者ご夫妻にお会いしました。目の前をゆっくり走る車中から、力強く旗を振って励ましてくださり、ご伝言、激励の品を贈ってくださった創立者。「世界でご活躍されるなか、こんな私にも時間を割いて励ましてくださるんだ」と感激。「絶対に卒業し、教員に」と一層、勉学Tukyo

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