一般公開用「学光」春・夏 号
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2021年入学教育学部教育学科2年次大矢 信子さんInterview #2StudentInterviewsLIGHT OF LEARNINGvol.118メキシコ合衆国ウィスコンシン州アイオワ州インディアナ州ミズーリ州ケンタッキー州カナダアメリカイリノイ州在住手作りの年間スケジュールノート自宅近くの湖。夏は21時頃まで明るくウォーキングに出かけています。 「感謝を忘れない」 これは昨年の年頭に家族で書き初めをした際に、私が書いた言葉です。 約40年前に大病を患うも助かった命を再び思い起こし、通教に入学して学んだ一年間は、生きている喜びを感じることができた感謝の日々でした。辺り一面コーン畑の田舎です。近くの図書館には日本語の資料がないため、資料収集をすることが困難ですが、インターネットなどで検索をしながら進めています。 また、リアルタイムスクーリングでは、受講が夜中になってしまうため、体調管理や、睡魔との戦いになりますが、全世界の通教生の皆さんと交流することで勇気をいただき、かけがえのない経験ができています。 その中でも、一番印象に残っている科目はオンデマンドスクーリングで受講した「統計学入門」です。本当に難しくて、何度も質問をしてしまいました。毎回丁寧に回答してくださる先生のお名前が「馬場」となっていて、まさか馬場学長(当時)ではと思い、通教事務室の方に尋ねると、「馬場学長」ですよと教えてくださいました。学長自ら一人の学生のためにご尽力されていることに驚くと同時に、受講を途中で辞めることはできないと覚悟を決めました。(笑) 先生のアドバイスもあり受講期間最終日に学修を終えることができ、無事に単位を修得できました。で達成できたものではありません。アメリカの通教生は、「誰も置き去りにしない」のモットーを掲げ、皆で励まし合いながら学んでいます。私も皆さんの激励や頑張りに勇気をいただき、学び抜くことができました。 また、陰で支えてくれた家族にも感謝しています。 そして何より、恩師から託された創価大学設立構想を創立者が実現されなければ、私はアメリカの地で、創大生として学ぶことはできませんでした。そのことを思うと、創立者に感謝の気持ちでいっぱいです。この喜びをほかの人にも味わってほしいと、日本の知人にも通教を勧めています。 創立者は、「学ぶことは、何物にも代え難い人間の尊厳の証しである。学ぶことは、人間として最も誇り高い権利であり、特権なのである。学ぶことによって、わが生命に秘められた偉大な力を引き出せる。学ぶことによって、正義のために戦い、人々を幸福にできる」とおっしゃっています。これからも、自分自身の可能性を探求しながら、社会貢献の力を養い、人間教育の体現者として、創価大学の名に恥じぬよう成長していきます。そして必ずや創立者に感謝のご報告ができるよう頑張ります。今しかない 家計が苦しかったこともあり、高校卒業後は大学進学を諦めて就職しました。 その後、結婚や子育てを経験する中でも、創立者が作られた創価大学で学びたい気持ちはずっと持っていました。その思いは、主人の仕事でアメリカに来てから20年経っても変わりませんでした。 アメリカから日本に帰国して、スクーリングに参加することは難しいと入学を諦めていましたが、通教生の友人から、最近は学修環境のオンライン化が大きく進み、海外からも受講ができると教えてもらいました。 それと同時に娘も大学進学で家を出ることになり、今しかないと決意し、2021年4月に教育学部に入学しました。日本に居る高齢の母も喜んでくれ、親孝行も叶いました。通教での学修 学修を開始する前に、年間スケジュールノートを作ることから始めました。レポートや各種申し込みなどすべての締め切り日を1週間前に設定し、計画通りに進まないときもありましたが、少しでも余裕をもって学習することができました。 私が住んでいるイリノイ州のペルーは、この一年を振り返って 一年間、悪戦苦闘しながら学修を進めていく中で、学ぶことの楽しさを再確認できました。 また、思いもよらない世界が広がった一年間でした。それは、自分ひとりの力#2

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